WiMAX以外のポケットWiFiならコレ!【全20種を徹底検証!】電波繋がるモバイルルーター

WiMAX以外のポケットWiFiならコレ!

ガチャピンやムックが出て来る広告でおなじみのWiMAXですが、実は口コミを見るとそのファンシーでハッピーな広告とは裏腹に、マズい部分が散見され「WiMAX以外のにしたい!」という声まで聞かれます。

何を隠そう、自分もWiMAXのマズい部分を見せつけられた1人でした。

引越しで新しいネット回線を考えていたころ、幼少の頃を一緒に過ごしたガチャピン・ムックがWiMAXを勧めている広告を見かけました。

ソウルメイトと言ってもいい彼らが勧めてるWiMAX、悪いものの訳がないと、早速契約したのですが、
端末が家に到着しワクワクしながら電源を入れても、1本たりともアンテナが立ちません。

「もうちょっと待つと電波つかむかな」
→何分経ってもアンテナ画面は真っ黒のまま「ああ接続設定ね」
→ 設定バッチリ説明書通り

2つで発想が枯渇した自分は、何でだろう壊れてるのかな…と外へ出ようとした時、ピピッと1本の線がアンテナ画面に現れました。

「え… エ?」端末自体は正常に動いている事を見せつけられ、愕然として再び部屋の中をサーチするも、
引き返した瞬間アンテナは消え、その後アンテナが立つことはありませんでした

確かに、目の前にもマンションが立っている、電波が入り難い立地ではありますが、まさか玄関ドアから約10cmの所まではアンテナ1本、それ以外は電波0とは夢にも思わず、

修学旅行でパンツが無いなあと思っていたら、帰りの集会で落とし物だぞと叫ぶ学年主任の先生の手が、見覚えのあるパンツをブンブン振り回していたのを見た時の様に放心してしまいました。

この様に、魂の兄弟であるガチャピン・ムックに半ば裏切られたような形になった自分ですが、同じくWiMAXにやられた同志の皆さんへ、

WiMAXをバッサリ解約した後、切羽詰まりつつも調べに調べた時出会った、WiMAXのトラウマを拭い去ってくれた あるモバイルルーターについてご紹介させて頂ければと思います。

まずは結論から
【WiMAX以外ならコレ!】

まずは結論から【WiMAX以外ならコレ!】

早速調べていきたいと思いますが、 ちょっと時間が無いよという方のために、まず結論から見ていきましょう。

WiMAX以外のおすすめWi-Fiルーターは?


STAR WiFi
です!

STAR Wifiと言われて「ああアレね」とすぐわかる方は、正直あまり多くはないと思われます(汗)

しかし、STAR Wifiはソフトバンクのインフラ・電波網をそのまま使用しており、マイナーながら、以下の様な意外な高性能で、一部から裏技的に紹介されているモバイルルーターです。

STAR Wifiの意外なハイパフォーマンス
  1. 電波がつながる
    マンション・ビルの中、地下などでもバッチリつながります
  2. 回線スピード
    電波条件の悪い場所でも速度が速く、Blu-rayレベルの動画もスムーズに再生出来ます
  3. 料金が安い
    使えるモバイルルーター(※)中で最安

(※)月間15G以上使えるものを使えるポケットWiFiとさせて頂きました

実は自分自身WiMAX以外のルーターを探している内にSTAR Wifiに出くわしたのですが、聞いたこともないルーターながら、調べている内に意外な秀逸さにだんだん欲しくなってきてしまい、

最終的に自ら契約し、STAR Wifiユーザーとなってしまいました。

1ユーザーとしても非常に満足度が高かった1品です。

特に「WiMAXが入らなかった…」という方はぜひ一度試してみて下さい!

《運用最長の“縛りナシ”WiFiの1つ》
《運用最長の“縛りナシ”WiFiの1つ》

他に良いのがあったりして…?

以上まず結論から行ってみましたが、このままSTAR Wifiの性能面~価格面を先走ってお伝えしても、「他にいいのがあるんじゃないの?」という疑問も出てくると思われます。

そこで以下、「WiMAX経験者or注目していた方」の基準で、性能・価格共に最もおすすめのモバイルルーターを1から探っていきたいと思います。

3+1ポイントを基準に検証して行きましょう

「WiMAX以外のルーター」の基準ですが、ポケットWifiの性能の中心をなす以下のもので探っていきましょう。

一度はWiMAXに興味を持った方として外せないのが

①大容量
②ハイスピード

また、煮え湯を飲まされWiMAX以外を探している我々とすれば、最重要ポイントなのが

③電波の入りやすさ
そこで3つの条件を満たす物をピックアップした中で

④最もコストが安い物
これを1番のおすすめとしてご提示していきたいと思います。

話の流れやさの関係で①⇒③⇒②⇒④の順で行かせて頂きたいと思います。

それでは早速ご覧ください!

【WiMAX以外】
全モバイルルーターから大容量の物をピックアップ

【WiMAX以外】全モバイルルーターから大容量の物をピックアップ

まずは大容量で使えるモバイルルーターをピックアップしてみましょう。

《無制限》
Ymobile(アドバンスオプション付き)
▲au(WiMAX2+フラット for DATA EX)
▲Yahoo!WiFi(無制限オプション付)
 
《ほぼ無制限》
ドコモ(ウルトラデータLパック・LLパック)
STAR Wifi(20GB~50GB)
(▲)スマモバ(LTE無制限プラン)
スマモバ(ギガプレミアムプラン)
 
《大容量格安Sim》
BIGLOBEモバイル(20GB・30GB)
DMMモバイル(20GB)
DTI SIM(20GB)
IIJmio(20GB~50GB)
LinksMate(20GB・30GB)
mineo(20GB・30GB)
OCN モバイル ONE(20GB・30GB)
QTモバイル(20GB・30GB)
U-mobile(25GB・30GB)
Tikimo SIM(30GB・50GB)
イオンモバイル(20GB~50GB)
エキサイトモバイル(20GB~50GB)
ロケットモバイル(20GB)
楽天モバイル(20GB・30GB)

3大キャリアやYmobileからあまり有名でない物まで漁りに漁って、その中で大容量のものを全て集めました…が、

実は後から「エ、コレもあるじゃん」と不安になるの防止で、一見条件に合うけどあからさまにダメなルーターも入れておきました。
(▲印が付いたルーターがそれで、それぞれ以下の理由であからさまにダメなルーターです)

ダメなモバイルルーターの理由

ここで、▲印が付けられたモバイルルーターがダメな理由についてご紹介しておきましょう。

au(WiMAX2+フラット for DATA EX)

auの電波・インフラを使っていれば有力な候補になるのですが、WiMAXを運営しているUQコミュニケーションズが系列子会社である事もあり、プラン名の通り憎っくきWiMAXを転売しているのみです。

Yahoo!WiFi(無制限オプション付)

残念ながら、2019年1月31日に受付を終了しました。

とは言え、元々Ymobileと中身が同じで販売チャネルがYahoo!なだけ、というルーターでしたので、影響は全くないでしょう。
 
次のスマモバ(LTE無制限プラン)はリストには残しましたが要注意です。

スマモバ(LTE無制限プラン)

ちょっとこのプランはあまり信用が出来ない図式となっていて、無制限と銘打っていながら、3日間で3GB以上使うと、次の日以降3日間の総使用量が3GB以下となるまで200kbps以下とまず使い物にならない速度に減速されます。

いわゆる3日3GB縛りです。

このため、どんなに要領良く使っても使用量はひと月で約30GBとなり、大容量ではありますが、全く無制限ではありません。

「スマモバいいじゃん無制限だぞ」と思っていた方には、要注意のルーターと言えるでしょう。

この様に、精査すると2つのルーターがリスト落ちとなってしまいましたが、▲印以外のモバイルルーターについて性能面のチェックをしていきましょう。

【WiMAX以外】
性能面をチェックしていきましょう!

【WiMAX以外】性能面をチェック

続いて、ピックアップした大容量のモバイルルーターから、性能面でダメな物を削って行きたいと思います。

まずはWiMAXで致命的な問題となった、電波の繋がりやすさについて見てみましょう。

【WiMAX以外】
Check1:電波の繋がりやすさ

WiMAXのダメな部分を詳説した、以下の記事でもーご紹介しましたが、
【WiMAXはダメ?!使えない?!】繋がらないワイマックス

実は、電波が繋がるかどうかは、そのモバイルルーターが低い周波数を使っているかどうかで決まります。

これは、電波は周波数が低い程障害物等に邪魔されずに伝わって行くためですが、
特に、ルーターが繋がるかのポイントである「マンション・ビルの室内で電波が伝わるか」の境目は1GHz中盤あたりにあります。

ですので、十分なクオリティーを保った電波受信を考えると、概ね以下の事が言えます。

マンション・ビル内、地下において

900MHz以下の電波


〇つながり易い

✕2GHz以上の電波


つながりにくい
 
※1GHz=1000MHz

 
事実WiMAXも、2.5GHz帯というバッチリ建物に跳ね返される高周波数帯1本で運営されているため、
未だにビルの中に入るとキチンとアンテナ表示が消えてしまう、残念なモバイルルーターとなっています。

各モバイルルーターの周波数は?

マンション・ビルの屋内で繋がるかは900MHz以下かどうかと言う事で、前章でピックアップした大容量モバイルルーターが、使っている電波の周波数を表にしてみましょう。
《横スクロールで隠れた部分の表示可能です》

キャリア名使用回線低い周波数中盤の周波数高い周波数
700MHz800MHz900MHz1.5GHz1.8GHz2.0GHz2.5GHz3.5GHz
Ymobile(7GBまで)Ymobile回線
(Softbankグループ)
  〃   (7GB超過後)WCP回線
(Softbankグループ)
ドコモドコモ回線
STAR Wifiソフトバンク回線
スマモバドコモ回線
   ■■■ 格安Sim ■■■
キャリア名使用回線低い周波数中盤の周波数高い周波数
700MHz800MHz900MHz1.5GHz1.8GHz2.0GHz2.5GHz3.5GHz
ドコモ系ドコモ回線
au系au回線
ソフトバンク系ソフトバンク回線
《◯:メインで使用、△:補助的に使用》
《全部表示されていない場合、横スクロールして残り部分の表示可能です》
ドコモ系
BIGLOBEモバイル(タイプD)
DMMモバイル
DTI SIM
IIJmio(タイプD)
LinksMate
mineo(ドコモプラン)
OCN モバイル ONE
QTモバイル(Dタイプ)
Tikimo SIM(タイプD)
U-mobile
イオンモバイル(ドコモ回線)
エキサイトモバイル
ロケットモバイル(Dプラン)
楽天モバイル(ドコモ回線)

au系
BIGLOBEモバイル(タイプA)
IIJmio(タイプA)
mineo(auプラン)
QTモバイル(Aタイプ)
Tikimo SIM(タイプA)
イオンモバイル(au回線)
楽天モバイル(au回線)

 

Softbank系

mineo(ソフトバンクプラン)
QTモバイル(Sタイプ)
U-mobile S
ロケットモバイル(プランS)

 
電波が伝わる低い周波数を使っている事業者は地の色を緑に、
繋がらない高い周波数の電波しか使っていない事業者は地の色を赤にして表示しました。

これを見ると、殆どの事業者が低周波数の電波を使っている中で、メジャーなルーターで期待も高かったと思われるYmobileになんと赤がついてしまいました
 

Ymobileは電波入らない?!

Ymobileは7GB/月プランに、容量が無制限となるオプションを付ける事で、無制限で使う事が出来ます。
 
しかし、基本の7GBまでは900MHzの低周波数帯が使えますが、
7GBを超えてオプションの領域に入ると、Ymobileが属するSoftbankグループのWCP社の設備を使った、2.5GHz・3.5GHzの繋がりにくい高周波数帯のみの通信に切替わります。

7GBと言えば、大容量ルーターが欲しいユーザーなら1週間で使い切ってしまうデータ量で、月の残り3週間は繋がらなくなってしまうとなると、
食べ放題で、1皿目は普通の皿だけど、2皿目からは15キロの鉛の皿で取り過ぎると鬼の絵が浮き出てくる様なのを使わなければならない店に入ったようなもので、
Ymobileは、オプションがついてても7GBを超えるとほぼ使えない、事実上7GBルーターとなっています。

 
この様に、電波の繋がり易さにおいてYmobileが脱落してしまい、この時点で候補のルーターは以下のラインナップとなります

《ほぼ無制限》ドコモ(ウルトラデータL・LLパック)
STAR Wifi(20GB~50GB)
スマモバ(LTE無制限プラン)
スマモバ(ギガプレミアムプラン)
《大容量格安Sim》

BIGLOBEモバイル(20GB・30GB)
DMMモバイル(20GB)
DTI SIM(20GB)
IIJmio(20GB~50GB)
LinksMate(20GB・30GB)
mineo(20GB・30GB)
OCN モバイル ONE(20GB・30GB)
QTモバイル(20GB・30GB)
U-mobile(25GB・30GB)
Tikimo SIM(30GB・50GB)
イオンモバイル(20GB~50GB)
エキサイトモバイル(20GB~50GB)
ロケットモバイル(20GB)
楽天モバイル(20GB・30GB)

【WiMAX以外】
Check2:回線速度について

電波が入ったのはいいけれど、あまりに速度が遅いと流石にこれも使い物にならないと言う事で、Check2として回線速度について調べて見ましょう

速度が快適なのは何bpsから?

ここでいきなり計測して○○bpsでしたと言われても、体感でどれぐらいの速度かはよくわかりません。

そこでネット上のコンテンツごとに、「これぐらいの速度ならストレス無く快適に使えます」という値を挙げておきましょう。

コンテンツ必要な速度(bps)
テキスト中心のホームページ1M
画像中心のホームページ3M
ファイルやアプリのダウンロード2~5M
youtube ( 360p:低め画質)0.5M
youtube ( 480p:標準画質)3M
youtube ( 720p:ハイビジョン)5M
youtube (1080p:フルHD超高画質)7M
参考まで普段見ているのは以下の画質です
DVD480p同等
地上デジタル放送  720pと1080pの間
Blu-ray1080p

《スマホの方は横スクロールで隠れている部分をご覧頂けます》

意外に必要な速度がそこまで速くないのにお気付きかと思いますが、事実これだけの速度が出ればYouTubeの再生も十分可能ですし、AmazonプライムやNetflixなど推奨速度もこのレベルの速度となっています。
 
こうなると話題の10Gbps(≒10,000Mbps)の光回線などは、非常に夢はありますが、現状使いどころが無いのにコストばかり掛かります。

言ってみれば筋トレのし過ぎで、親戚の子供を勢い付けて「高い高ーい」したら、隣のタワーマンションの上までブっ飛んで行ってしまった様なもので、

テクノロジーの進化には拍手ですが、導入する意味は無いでしょう。

各モバイルルーターの回線速度はコチラ!

以下実測スピードを、それぞれ実際に計測しているサイトから調べてみました。

なお、自分が持っているSTAR Wifi・通話Simを使用しているmineoについては、自身で計測しています。

時間帯は、ネットの使用量は概ね「午前中」「昼食時」「夕方~夜」でかなりハッキリと違いが出ますので、この3つに分けて数字を集めました。

モバイルルーター速度リスト
事業者速度(Mbps)
午前(8時~)昼(12時~)夜(18時~21時)
ドコモ46.739.343.3
STAR Wifi35.235.629.3
スマモバ10.40.80.5
■■■ 格安Sim ■■■
BIGLOBEモバイル1,80.40.2
dmmモバイル3.80.41.7
DTI sim6.30.51.2
iijmio2.30.30.2
LinksMate5.80.25.3
mineo8.10.32.1
OCNモバイルONE2.10.21.3
事業者午前(8時~)昼(12時~)夜(18時~21時)
QTモバイル7.80.22.0
U-mobile1.80.51.9
Tikimo SIM
イオンモバイル2.30.30.2
エキサイトモバイル2.60.21.5
ロケットモバイル4.00.41.4
楽天モバイル1.70.32.0
《スマホで全部表示されていない場合、横スクロールして残り部分の表示可能です
Tikimo SIMは使用者が少ないためもあり、データがありませんでした。

3Mbpsを下回ると、一般のホームページの表示にも問題が出てくるので、3Mbpsを下回った物を赤字で、
7Mbpsを余裕をもってクリアしている、約2倍の15Mbps以上の記録を緑の字で表記しました。

ここまでの結論

この様に、結果ドコモとSTAR Wifiのみが快適に使える回線スピードをクリアし、残りの事業者のルーターは、回線速度が殆どの時間帯でとても快適には使えない低速であるという結果が出てしまいました。

 
合格となったルーターと不合格となってしまったルーターの速度の差が激しいのも特徴で、特にリストを賑わせてくれていた格安Sim勢が、アウトの中でもかなりの低速で✕がついてしまいました。

実使用での格安SIM

自分自身、ネットはSTAR Wifi・通話はmineoと分けて使っていますが、たまに速度の確認でmineoでネットにつないでみると、

一般サイトの表示にもSTAR Wifiは1秒程度の所、5,6秒かかって多少ストレスを感じてしまう事が少なくなくで、さすがに格安Simの限界を感じてしまいます。

mineoと言えば、定期的な帯域増強により、格安Simの中では回線速度が安定して速いという評価を受けています。

しかしショッピングサイトなどでログインしようとしても、時間帯によっては接続タイムアウトになり、サイトに入れない事も少なくないレベルですので、

インターネット接続を格安Simで行うというのはちょっとおすすめし難い、と言わざるを得ないでしょう。

電波の繋がり易さに続いて、回線速度についてちゃんと使える速度であるかをチェックしてきましたが、結果無事チェックを通過したのは、以下のモバイルルーターとなりました。

《ほぼ無制限》

ドコモ(ウルトラデータL・LLパック)
STAR Wifi(100GB~無制限)

《運用最長の“縛りナシ”WiFiの1つ》
《運用最長の“縛りナシ”WiFiの1つ》

低速なモバイルルーターがあったのはなぜ?

速度面でOKなものダメなものが分かった所で、次へ行きたいところですが、
格安Simを中心に、今回ダメだったやつは何でダメなのか聞かないと納得出来ないぞ、という方もおられるかと思います。

そこで、遅さの理由・仕組みについて簡単にご紹介すると

①速度が遅いモバイルルーターは、全て3大キャリア(ドコモ・au・Softbank)から回線を借りて運営している
  ↓
  ↓
②3大キャリアは、ルーターの事業者にレンタル料金に応じて回線とそのデータ処理力の一部のみを貸している
  ↓
  ↓
③ネット回線はよく高速道路に例えられるが、遅いルーターの事業者は、3大キャリアが持つ100車線の高速道路への入口のうち2,3車線のみ借りて入っている状況であると言える

この様に、遅いルーターはシステムの処理力の一部しか使えないため、処理しきれないデータが渋滞を起こしているため遅いという訳になります。

 

STAR Wifiはなぜ速い?

先程の説明ですと、3大キャリア(ドコモ・au・Softbank)のドコモのモバイルルーターが高速であったのは分かりますが、3大キャリアではないSTAR Wifiは、なぜ速いのでしょうか?
 
これはひと言で言うと、ネットワーク上でSTAR Wifiはソフトバンクと同じ様に扱われるためになります。
 
ポイントになるのがAPN(Access Point Name)と言うもので、APNは、3大キャリア・格安Simに関わらず全モバイル通信事業者に必ず付与されている識別コードになります。

例としては次の通り。

ドコモ:spmode.ne.jp
au:au.au-net.ne.jp
Softbank:plus.4g
mineo:mineo.jp(aプラン)
biglobeモバイル:biglobe.jp

これによって3大キャリア(ドコモ・au・Softbank)は、このデータはどの事業者の物か判断をし


自社のモバイルルーターからのデータは自社用の太い回線で流し、
格安Simのモバイルルーターからのデータは格安Simに貸し出している細い回線(1秒当たりに送れるデータ量が少ない回線)で流す、という処理を行っています。
 

そしてお分かりの方も多いかと思いますが、STAR WifiのAPNは

STAR WifiのAPN

STAR Wifi:plus.4g

となっており、STAR Wifiのデータは、Softbankのネットワークの中で、Softbank本体のルーターのデータと全く同様に扱われます
この結果STAR Wifiは、Softbankの太い回線をそのまま使う事が出来、高速なモバイルルーターとなっているという訳です。

【WiMAX以外】料金が安いのは?

【WiMAX以外】料金が安いのは?

さて2つのルーターが残り厳選された感が出てきましたが、両者は双方とも快適に使えるため、後はより安い方を選べば良いと言う事になります。

と言う事で、ドコモとSTAR Wifiの大容量プランについて、その月額費用を比べてみましょう。

トータルの費用で比べました

月額費用の比較ですが、ご存知の通りネット回線やスマホなどは、初期費用や割引などのせいで、
単純な月額料金と実際支払うトータルの費用の間に、かなりの違いがあります。

このため今回は月額料金はもちろん、初期費用や機種代金から割引やキャッシュバック等、全ての費用・割引を足し引きし、
これを最低利用期間で割って、ひと月当たりで実際に支払う実質の月額費用を計算しました。
計算式は以下の通りです。

 事務手数料 機種代金・送料< (月額料金 × 最低利用期間)
キャッシュバック・割引
 ||
最低利用期間(月)

※最低利用期間はプランの縛り・キャッシュバック縛り双方が解ける期間を考慮して最低利用期間としています

料金の比較は以下の通りです!

さてそれでは両者の実質の月額費用を比べてみましょう。

費用が安いものからランキングで並べると、以下の様になります!

順位キャリア名データ量 料金プラン名
最安STAR wifi100GB¥3,718新大容量プラン
2無制限¥4,598無制限プラン
3ドコモ20GB¥7,525ウルトラデータLパック
430GB¥9,525ウルトラデータLLパック
《スマホで全部表示されていない場合、横スクロールして残り部分の表示可能です》

20GB~50GBの各データ容量について、最安のプランを地の色を緑に表示しましたが、
かなりの差をつけてSTAR Wifiの各プランが安いという結果となりました。
 
各キャリア内で最安値のプラン同士で比較してみると、

料金比較

STAR Wifi:¥3,718
ドコモ  :¥7,525

と極めて大きな料金差となりました。
 
また、STAR Wifiの高値のプランと比較しても

  • STAR Wifi:¥4,598
  • ドコモ  :¥7,525

と、データ容量は無制限で使えるのに料金は約¥3,000安いというこれまた極端な差が付いてしまい、コスト面ではSTAR Wifiの格安っぷりが目立ちました。
 
特に、無制限プランが¥4,000台というのは、WiMAXを考えていた方の代替案としても、かなり検討の価値を感じて頂ける値段なのではないでしょうか?

《運用最長の“縛りナシ”WiFiの1つ》
《運用最長の“縛りナシ”WiFiの1つ》

【WiMAX以外】
まとめ

【WiMAX以外】まとめ

ここまで、WiMAXでないWi-Fiルーターについて、

  1. 電波の繋がりやすさ
  2. 回線の速度
  3. 料金

について検証してきました。
結果名前の通りは良くないながら、STAR Wifiが最もおすすめという結果となりました。

なおSTAR Wifiは自分自身使っていますが、実際試してみると、

STAR Wifiの実性能

つながり易さ:マンション・ビル内や地下でも全アンテナが立ちます
 
回線スピード:電波環境が悪い場所でも20M後半以上出て、高精細動画もスムーズに再生できます

と、マイナーなくせに意外と使えるWi-Fiルーターである事が分かりました。

特に電波の入りやすさは、WiMAXが全く入らなかった筆者自宅でアンテナが全て立ち、非常に良好に受信しますので「電波の入り易い物がいい!」という方は、
ぜひ検討してみて下さい!
《運用最長の“縛りナシ”WiFiの1つ》
《運用最長の“縛りナシ”WiFiの1つ》

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